9. 見過ごされているアスベスト(石綿)肺がん

What is Asbestos Lung Cancer?

WHOは、2014年に発行した書籍「白石綿・クリソタイルアスベスト」の中で、以下のように記載しています。

「がんは世界死因の第二位で2008年760万人が死亡、1,270万件の新症例が見つかった。全がんの約19%は職場等の環境起因と推定され、毎年少なくとも10万7千人が職業ばく露の肺がん、中皮腫、石綿肺で死亡し、職業がん起因死亡者の約半数が石綿原因と推定されている。」

厚生労働省は、「石綿ばく露作業による労災認定等事業場一覧表」において、石綿関連疾患として認定した建設業の労災認定等事業場を公表しています。2017年の中皮腫の死亡者は1555名、石綿肺がんの推定死亡者は3110名(中皮腫の2倍と仮定)で、労災保険による肺がんの認定件数335名と比べるとかなり少ない状況です。

ほとんどのアスベスト(石綿)肺がんの方が、労災として認定されずにいる実態が疑われます。

相談ご希望の方は、メール相談を是非ご利用下さい(相談料無料、プライバシー守秘)。

(本項目の文章は2019年3月段階の内容です。2019年4月以降の変化は反映していない場合がある点ご了承ください。)