10. アスベスト(石綿)肺がんで解剖の必要な場合

What is Asbestos Lung Cancer?

画像(胸部CT他)で胸膜肥厚斑(胸膜プラーク)がないと言われた肺がんの方が、解剖で胸膜肥厚斑(胸膜プラーク)が見つかった事例が少なからずあります。

解剖によって、一度は労災保険制度で不支給となっても、解剖によってアスベスト(石綿)肺がんであると認められ、最終的に労災認定された事例もあります。

(患者さんと御家族へ)

胸膜プラーク・胸膜肥厚斑は厚さ0.01㎜と大変薄い場合が多くあります。胸部CTには映らない厚さでも手術・胸腔鏡・解剖時では肉眼や写真で確認できます。

当センターの「胸膜プラーク(胸膜肥厚斑)の検査」参照

  

(医療関係者の方へ)

剖検結果報告書での石綿関連所見の留意点として、原発性肺癌所見とその他臓器は、病理学会等が求める内容と同一です。

石綿肺と胸膜肥厚斑(胸膜プラーク)所見については、こちらのページ(「医療関係者の方へ」)をご参照下さい。

(本項目の文章は2019年3月段階の内容です。2019年4月以降の変化は反映していない場合がある点ご了承ください。)