The Essay Award
人間や動植物のいのちの輝く一瞬をとらえたエッセー、アスベストの作業をとらえたエッセー、アスベスト関連疾患で医療者、患者と家族の交流をつづったエッセーを募集します。見た方、読んだ方が、アスベストの課題、生命(いのち)を見つめるきっかけとなるような作品をお待ちします。
エッセー賞への応募は全部で8点あった。いずれも応募者個人の、その方の周りに関する出来事を題材としていたが、その中で、基本的にアスベストと関係する作品に絞り選考した。
事実関係、科学的な根拠、アスベストとの関連性、そもそもアスベストの問題をどう捉えているかということを主点に選考させていただいた。
受賞者:後藤里奈
住所:東京都杉並区
生年:1988
職業:教員
講評:
教師の石綿被害と闘病、看護師らの支えが丁寧な筆致で描かれている。自分と祖父の他に、医療関係者にも触れている点で内容に広がりがある。祖父の意思を受け継いで教師になる本人の姿も前向き。本賞のテーマに沿う、アスベストセンター賞にふさわしい作品である。
受賞者:一藁智代美
住所:香川県三豊市
生年:1972
職業:学校司書
講評:
元配管工の父を中皮腫で亡くした遺族の想いが切実に描かれている。コロナ禍での闘病記録という点で時勢を反映した作品である。ベッドサイドを描いた話としての鮮明さを感じる一方、配管工時代の話にも触れてほしかった。
第一回の募集は締め切りました。
応募期間 : 2023年10月1日(日)〜2024年1月5日(金)(必着)
入賞者発表: 2024年7月中(諸事情により発表を3月中旬から7月に延期しました)
受賞作品 : 2024年内にアスベストセンター機関誌にて掲載
アスベストセンター賞 : 賞状、副賞20万円
審査員特別賞(数点まで): 賞状、副賞10万円
アスベスト関連疾患の治療や闘病時の思い出、介護にまつわる話、医師や看護師、患者同士の交流など、医療や介護に関するエピソード、お世話になった医師や看護師ら宛てに送ったという想定の「感謝の手紙」、「家族や自分が病気をした時の話」も可能です。「アスベストに関連する業務の苦労」、「アスベストに関連する話」などを募集します。
大島秀利氏(毎日新聞専門編集委員)、佐伯一麦氏(作家)、今井明氏(写真家)
〒136-0071 東京都江東区亀戸7-10-1 Zビル5F
中皮腫・じん肺・アスベストセンター
「アスベスト・生命を見つめる エッセー賞」係
〒136-0071 東京都江東区亀戸7-10-1 Zビル5F
中皮腫・じん肺・アスベストセンター
「アスベスト・生命を見つめる エッセー賞」係
asbestosawards@gmail.com