2020年の活動

Activities in 2020

このページには、アスベストセンターが過去に実施したイベントの告知ページなどを保存しています。これから開催されるイベントではないのでご注意ください。

2020年12月3日
【速報】建設アスベスト訴訟 国の賠償責任確定・一人親方救済へ

建設アスベスト訴訟・東京1陣(東京高等裁判所2018年3月14日判決)の上告審で、最高裁判所の第一小法廷(深山卓也裁判長)は、12月14日付で国の上告受理申立に対する不受理決定及び一審原告側の建材メーカーに対する上告受理申立の受理決定をし、あわせて弁論を2021年2月25日に開く旨が決まりました。

今回、国の上告受理申立が不受理となったことから、いわゆる「一人親方」と呼ばれる個人事業主を含めて勝訴した高裁の判断が維持され、国の責任が確定したといえます。

なお、国の違法期間について高裁は、1975年10月1日から2004年9月30日までとしており、残念ながら、屋外作業者に対して国の責任を認めていません。

また、1審原告側の上告受理申立が受理されたことから、最高裁では、建材メーカーの責任が全面否定された高裁判決が見直される可能性があります。

今回の決定は、同種の「建設アスベスト訴訟」に関する裁判所の審理や今後の補償を巡る議論に大きな影響を与えるものと思われます。


電話相談はこちら 080-8217-5022(担当:尾形)

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2020年12月3日
建設アスベスト東北訴訟 第1回弁論期日

建設現場でアスベストを吸い込み、中皮腫や肺がんなどを患ったとして、主に東北地方の建設現場で働いた元労働者3人と、死亡した元労働者の遺族7人の合わせて10人が、国と建材メーカーに損害賠償を求めた訴訟【建設アスベスト東北訴訟】 の第1回口頭弁論が12月3日、仙台地裁(小川理佳裁判長)であり、被告側は争う姿勢を示しました。

建設アスベスト東北訴訟

原告の1人で、仙台市内に住む70代の男性が意見陳述し、「私は建築の仕事に誇りを持って一生懸命に働いてきたが、国が規制を怠たり、メーカーが使用を中止しなかったアスベストのせいで肺がんを発病し、今は息切れや咳が苦しい。新型コロナに感染すれば致命的になるかもしれず、不安と恐怖でいっぱいだ。」「コロナ禍で不安ではあったが、日本中に私のような被害者がいる。今日は私が訴えなくてはと思って出廷した。」と述べました。

次回期日は3月1日(月)15時に指定されました。

建設アスベスト東北訴訟

建設現場でのアスベスト被害をめぐっては、国と建材メーカーの責任を求める裁判が全国各地で起こされており、高裁段階での結論は分かれています。

最も早く提訴された神奈川1陣訴訟(2008年提訴)については、10月22日に初の最高裁弁論が開かれており、他の訴訟についても今後期日が指定されていくものと思われます。

このような状況から、最高裁は統一的な判断を示す可能性が高まっており、来年(2021年)には最高裁判決が言い渡されることが確実な状況です。

建設アスベスト東北訴訟

アスベストセンターは建設アスベスト訴訟を長年に渡り支援しています。東北訴訟の原告のうち8人は、この間アスベストセンターが支援してきた方々です。建設現場で働きアスベスト関連疾患を発症している方は、ぜひ私たちにご相談ください。

これから労災申請したいという方のご相談にも対応します。ご相談お待ちしています。

東北地方では、アスベストセンターのほか、宮城県を中心とした「宮城アスベスト患者・家族の会」などの支援団体が、アスベスト被害者の相談・支援活動をすすめています。


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2020年10月22日
建設アスベスト訴訟・神奈川第1陣最高裁弁論 速報

2020年10月22日に建設アスベスト訴訟・最高裁弁論(神奈川第1陣/最高裁第一小法廷)が開かれました。この最高裁弁論で、最高裁判決日がわかるものと注目されていましたが、「後って指定」となり現時点では未定となりました。

建設アスベスト訴訟は、2008年からはじまり、東京、神奈川、札幌、京都、大阪、福岡、仙台、埼玉の8地裁で提訴され、現在までに、神奈川1陣、東京1陣 、大阪1陣、京都1陣 、九州1陣について、最高裁判所に係属しています。

そのうちの神奈川1陣の上告審(最高裁)弁論が本日22日に最高裁第1小法廷で開かれ、結審。判決期日は「追って指定」されたものです。

同種訴訟で弁論が開かれるのは今回が初めてであり、今後も最高裁判決日が注目されます。

判決日がわかり次第、皆さんにお知らせします。

詳しくは、「建設アスベスト訴訟ニュース第2号」をご覧ください。


2020年8月26日
建設アスベスト訴訟 東北初の提訴

建設現場でアスベストを吸い込み、中皮腫や肺がんなどを患ったとして、主に東北地方の建設現場で働いた元労働者3人と、死亡した元労働者の遺族7人の合わせて10人が、国と建材メーカーに損害賠償を求め、提訴しました。同様の訴訟としては、東北で初の提訴となります。

報道のご紹介:

時事通信社(2020年8月26日)

河北新報(2020年8月26日)

(河北新報コラム・2020年8月24日)

しんぶん赤旗(2020年8月27日)

建設アスベスト訴訟については、東京や大阪など全国7の裁判所で、労働者1,124人がすでに同様の訴えを起こしています。

提訴後の記者会見

その一部について、最高裁判所は、今年10月に弁論を開くことを決めていて、統一的な判断を示す可能性があります。

仙台地裁に提訴する東北弁護団

この問題の救済を目的に設立された建設アスベスト訴訟東北弁護団(https://tohokukokubai.jp/) は、「東北での提訴は、被害が全国的なものだと示す意味につながる。」としています。

東北地方では、アスベストセンターや宮城県を中心とした「宮城アスベスト患者・家族の会」などの支援団体が、アスベスト被害者の相談・支援活動をすすめています。

今回の原告のうち8人は、この間アスベストセンターが支援してきた方々です。建設現場で働きアスベスト関連疾患を発症している方は、ぜひ私たちにご相談ください。

これから労災申請したいという方のご相談にも対応します。ご相談お待ちしています。


電話相談はこちら 080-8217-5022(担当:尾形)

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(オンラインは24時間相談受付中)


2020年7月1日
アスベスト被害防止関連法規の抜本改正を求めるパネルディスカッション

私たちは、建設アスベスト訴訟全国連絡会、職業性呼吸器疾患有志医師の会、職業性疾患・疫学リサーチセンター、石綿対策全国連絡会議、東京労働安全衛生センター、なくせじん肺キャラバン実行委員会と共催で、2020年5月15日アスベスト被害防止関連法規の抜本改正を求めるパネルディスカッションを開催しました。呼びかけ人:村山武彦(東京工業大学)、宮本憲一(元立命館大学)、佐伯一麦(作家)

昨年同様、衆議院議員会館での省庁担当課と議員を含めた開催を目指していましたが、コロナウイルス蔓延で議員会館が使用できず、無観客撮影のパネルディスカッションとなりました。2020年上程された大気汚染防止法改正案は、調査者の資格と能力、大気濃度測定の義務化見送り、解体工事の届出、直接罰則の不十分、等の懸念で3,000件を超すパブリックコメントが寄せられました。2020年法改正では、40~50年後再度石綿の健康被害が起きてしまいます。

(パネルディスカッションの詳細は、こちらへ)

2020年9月5日
アスベスト問題を語り継ぐ連続講座 第4回 「自治体研究機関での約20年間のアスベスト分析業務とその後の活動」

第4回目ゲスト:小坂 浩氏 × インタビュアー:名取 雄司氏

(コロナ感染の蔓延から、事前参加申し込みの皆さんには大変申し訳ございませんが、9月に無観客でのビデオ撮影を行いました。年内か年度内にYOUTUBE掲載を目指し、現在編集中です。ご理解をよろしくお願いいたします。)

観客との対話の方式は検討後に中止となりました。事前参加申し込みの皆さんには大変ご迷惑をおかけし申し訳ございません。コロナ感染で、ご容赦ください。


2020年8月26日
環境省の大気汚染防止法政省令のパブリックコメントへの意見提出を、よろしくお願いします

このパブリックコメントは現在終了しています。

環境省は、2020年9月3日まで、「大気汚染防止法施行令の一部を改正する政令案(概要)」、「大気汚染防止法施行規則及び環境省の所管する法令に係る民間事業者等が行う書面の保存等における情報通信の技術の利用に関する 法律施行規則の一部を改正する省令案」、「大気汚染防止法施行規則別表第七の四の項下欄ハの規定に基づき環境大臣が定めるもの(案)について」、「大気汚染防止法施行規則第十六条の五第二号の規定に基づき環境大臣が定める者(案)について(概要)」含め、五つのパブリックコメントを行っています。

「大気汚染防止法施行規則及び環境省の所管する法令に係る民間事業者等が行う書面の保存等における情報通信の技術の利用に関する 法律施行規則の一部を改正する省令案」は、私たちが求めてきた、「成型版の作業基準で不十分な内容」、「石綿仕上塗材の作業基準の緩和」、「事前調査者資格の安易な拡大」、「作業終了時の確認を決めながら、対応できる人の講習や制度が不十分」、「清掃の内容」等、極めて不十分な内容です。

中皮腫・じん肺・アスベストセンターと、東京労働安全衛生センターは、大気汚染防止法関連の政省令のパブリックコメントに関する意見(PDF) を掲載します。

賛同できる意見を参考にしていただき、下記に皆様の意見を是非9月3日までにご提出ください。政省令により、意見提出先は5か所あります(代表的な2か所を以下に示します)。


電子政府の総合窓口[e-Gov]


2020年6月25日
中皮腫・じん肺・アスベストセンター第18回総会

2020年6月19日18時より、第18回通常総会が開催され、書面表決により全議案が議決されました。議案書は、こちら からご確認ください。


2020年5月22日
厚生労働省の石綿則および建材調査者告示のパブリックコメントへの意見提出を、よろしくお願いします

このパブリックコメントは現在終了しています。

厚生労働省は、2020年5月29日まで「石綿障害予防規則等の一部を改正する省令」(PDF)および「建築物石綿含有建材調査者講習登録規程の一部を改正する件」(PDF)に関する二つのパブリックコメントを行っています。

石綿障害予防規則等の一部を改正する省令は、私たちが求めてきた、「除去現場の石綿濃度測定」というリスク管理の基本が入らず、諸外国必須の第三者による終了検査も不十分で、今回石綿則・労働安全衛生法では違反した業者への罰則の変更もなく、除去業のライセンス制には一言も触れない、極めて不十分な内容です。

建築物調査者講習規程も、実地講習と実地試験がなくなり、実施機関ごとの精度管理が不十分など人数増加を口実にした質の低下が懸念されています。

中皮腫・じん肺・アスベストセンターと、東京労働安全衛生センターは、厚生労働省石綿障害予防規則等の一部を改正する省令パブコメに関する意見案(PDF)建材調査告示に関する意見案(PDF)を掲載します。賛同できる意見を参考にして、下記に皆様の意見を是非5月29日までにご提出ください。意見提出先は3か所です。

電子政府の総合窓口[e-Gov]

  1. 「石綿障害予防規則等の一部を改正する省令へのパブコメ」意見提出フォーム
  2. 「建築物石綿含有建材調査者講習登録規程の一部を改正する件」意見提出フォーム
  3. FAX 03-3502-1598 厚生労働省 労働基準局 安全衛生部化学物質対策課 宛

中皮腫・じん肺・アスベストセンター、東京労働安全衛生センター


2020年4月7日
アスベスト問題を語り継ぐ連続講座 第4回 「自治体研究機関での約20年間のアスベスト分析業務とその後の活動

第4回目ゲスト:小坂 浩氏 × インタビュアー:名取 雄司氏

日時:<2020年秋以降開催に延期致しました>
会場:東京都江東区亀戸7-10-1 Zビル4階 会議室
参加申し込み:2020年8月以降に再度、表示、ご連絡させて頂きます。
主催:中皮腫・じん肺・アスベストセンター
お問い合わせ: E-mail: info@asbestos-center.jp TEL: 03-5627-6007

新型コロナウイルスの流行拡大を考慮し、5月20日開催は「延期」とさせて頂きました(2020年4月7日)。何卒ご理解のほど宜しくお願い申し上げます。


2020年3月11日
第2回建築物の解体・改修等における石綿ばく露防止対策等検討委員会 工作物WGにおける論点(案)及び船舶WGにおける論点(案)に関する要望

この間建築物の解体・改修等における石綿ばく露防止対策等の検討とともに、厚生労働省WGで、工作物と船舶の解体・改修等における石綿ばく露防止対策等の検討がすすめられております。

石綿の危険性、そして解体や改修、メンテナンス業務に対する諸外国での石綿ばく露防止対策のより一層の規制強化の動きなどに鑑み、3月11日アスベストセンターは、厚生労働省化学物質対策課に「造船所でも建材同様の調査者制度の事前調査、完了監査の実施」、「船舶で事前調査の対象外とするのは石綿が明らかに含まれていないものだけに限定すること」を要望いたしました。2020年3月16日にWGの取りまとめ案が検討されるため、最低限の要望を行いました。PDFファイル をご参照ください。


2020年2月21日
「大切なお知らせ~労災認定された建設関係者とご遺族へ~」

石綿関連疾患(石綿肺合併症、肺がん、中皮腫ほか)により労災認定されてから20年が経過すると、「除斥(じょせき)期間」によって、国などに対し損害賠償を請求することが出来なくなる場合があります。詳しくはこちらをご覧ください。


2020年2月20日
石綿(アスベスト)関連法規の抜本改正の活動に引き続きご協力をお願いします

2020年大気汚染防止法改正案が国会に提出予定で両院環境委員会審議、法に基づく規則やマニュアル検討委員への働きかけ等が必要です。私たちは石綿飛散防止のための活動を持続してまいります。皆さんのご支援をよろしくお願いいたします。私たちの主な要望については、是非リーフレット(PDF) をご覧ください。


2020年2月11日
アスベスト問題を語り継ぐ連続講座 第4回 「自治体研究機関での約20年間のアスベスト分析業務とその後の活動

この講座は延期となりました。

第4回目ゲスト:小坂 浩氏 × インタビュアー:名取 雄司氏

小坂浩先生は、アスベスト除去工事の飛散監視調査において、現場に顕微鏡を持ち込み、その場で解析を行うon-site分析を日本に取り入れた第一人者です。1970年に兵庫県公害研究所研究員となり、1988年からは環境庁の委託業務を受けてアスベストの測定を開始しました。

現場での豊富な経験や知識を有する小坂先生は、2005年以降、環境省の大気濃度調査検討委員会の委員として、また、日本環境測定分析協会のアスベスト分析調査会社の講師を務めるなかで、現在活躍する数多くの分析技術者を育ててきました。

小坂先生が実践された海外の文献研究や現地調査にもとづく独自の分析手法は、アスベスト分析会社に多くの示唆を与えました。さらに、石綿問題総合対策研究会の運営委員として新たな知見を得るための重要な講演を企画し、また、後進を指導・育成するなかで、日本の石綿含有建材分析手法の発展に貢献しています。本講座では、小坂先生の研究所、省庁、協会、研究会など多方面にわたる経験をふり返り、日本のアスベスト分析の歴史と今後の展開について語っていただきます。

日時:2020年5月20日(水) 18時開場 開演18時15分〜20時 (開催の場合)
会場:東京都江東区亀戸7-10-1 Zビル4階 会議室  交通案内、地図など
参加費 無料(懇親会は中止させていただく予定です)
参加申し込み:新型コロナウイルス感染を考慮し、3月27日をもって参加申し込みの受付は終了しました。
主催:中皮腫・じん肺・アスベストセンター
お問い合わせ: E-mail: info@asbestos-center.jp TEL: 03-5627-6007

新型コロナウイルスの感染を考慮し、既にお申し込みいただいた皆様には、「延期・無観客講演として開催・予定通り開催」を判断し、4月下旬頃に主催者よりご連絡申し上げます。何卒ご理解のほど宜しくお願い申し上げます。


2020年1月1日
あけましておめでとうございます。

昨年中は、多大なご支援を賜り誠にありがとうございました。

私たちは2020年も、全国の被災者の方々からのご相談に対応し、環境飛散の予防活動、訴訟のご支援、調査・研究活動、患者と家族の会の事務局活動、アスベストの歴史をつなぎ未来を拓く活動、機関紙による広報活動に邁進してまいります。

本年も皆様のご支援を何卒宜しくお願い申し上げます。