The 2nd Photography Award
アスベストは大きな被害を引き起こしてきました。アスベスト関連疾患の患者と家族のいのち輝く一瞬を伝えることは、アスベストの課題、生命(いのち)を見つめるきっかけになります。アスベストの作業をとらえた写真、アスベスト関連疾患の患者、家族、医療者、支援者らの交流をつづった写真などを募集します。
応募写真について、応募者の写真説明が十分でなく、撮影状況を伝えきれていないと感じるものが多かった。アスベスト問題は、いまある現実からの写真だけでは捉えきれない。長期の潜伏期間を考えると、過去の写真が私たちの周りにあったアスベストを記録している可能性が高いという視点から、アスベストセンター賞を選出した。今回、「審査員特別賞」は該当なし、とした。
昨年、審査員特別賞を受賞された木村 宏さん(福岡県北九州市在住、会社員)が今回も応募された。アスベスト除去現場からの写真は貴重と思う。継続した記録と発表が期待される。※今回は堂薗さんのみ受賞(木村さんは候補として言及)。
受賞者:堂薗 えり子(どうぞの えりこ)
年齢:67歳
居住区市町村:大阪府堺市
職業:主婦
作品について:
夫は鹿児島県で生まれて集団就職で上京し、1967年頃に東京都府中市の日興団地の建設現場で型枠大工として働いていました。その当時写したスナップ写真です。中皮腫を発症して労災申請しましたが会社は廃業しており、元同僚もいなくて困っていたとき、この写真の背後に写っていた「石綿パイプ」という文字が重要な証拠になりました。
選評:
堂薗さんの夫と石綿パイプが写っている写真が、労災認定に大きな役割を果たしている。アスベスト被害実態(ばく露原因など)の解明、救済などには、過去の写真の掘り起こしが必要であり、受賞が過去の写真に対する関心を高めるきっかけになってほしい。
受賞者コメント:
(受賞者コメント)
堂薗えり子
2025年7月29日現在
第2回の募集は締め切りました。
応募期間 : 2025年3月25日(火)-2025年6月6日(金)必着*
*郵送による応募の場合は当日消印有効
入賞者発表: 2025年8月予定
受賞作品 : アスベストセンター機関誌にて発表
アスベストセンター賞 : 賞状、副賞20万円
審査員特別賞(数点まで): 賞状、副賞10万円
今井明氏(写真家)、大島秀利氏(毎日新聞記者)、佐伯一麦氏(作家)
募集する対象は、アスベスト(石綿)に直接または間接的に関係する作品に限ります。関連疾患の患者さんやご家族、アスベスト関連の業務従事者、その他アスベストに関心のある方などが撮影したさまざまなシーン(素敵な、感動的な、印象的な、衝撃的な、など)の写真を主に募集します。撮影の対象は自由です。アスベストの課題、生命(いのち)を見つめるきっかけになる内容が望まれます。
〒136-0071 東京都江東区亀戸7-10-1 Zビル5F
NPO法人 中皮腫・じん肺・アスベストセンター
「アスベスト・生命を見つめる フォト賞」係
asbestosawards@gmail.com
電話:080-8217-5022(担当:尾形)